満を持して!超話題のブリュワリー、De Dochter van de Korenaarへ

このところ私のナンバー1の醸造所、「De Dochter van de Kornaar(デ・ドクトル・ヴァン・デ・コールナール)」醸造所に行ってきました!
発音が難しい名前ですが、オランダ語で「稲穂の娘」という意味だそうです。創業は2007年とまだ若い醸造所。

この醸造所はベルギー、というか世界で最も権威のあるルーバンのビアフェス(Zyhtos Beer Festival)で来場者による投票で500種類以上のビールの中からなんと3度(2011、2013、2014)もNo.1ビールに選ばれたことがあるというスーパー醸造所なのです。
これはものすごいことで、2回選ばれたところもないのに、その中で3回も優勝だなんて、マイクロブリュワリーがものすごい快挙です。
出しているビールのバラエティも豊富で、すべて尖った面白いものばかりで、飲むたびにわくわくします。

ブリュッセルでもここのビールが飲めるビアカフェが少しずつ増えてきたのですが、何と言っても値段が高いし、それに全種類置いている訳ではない。
ということで、ずっとこの醸造所に行きたい行きたいと思っていたのです。
1月下旬に新装オープンするという話を聞いていたので、それを待っていた訳ですが、ついに待ち切れなくなり先日行って参りました。
新旧両方知っているのも面白いですしね。

 

この醸造所、とてもユニークな場所にあるんです。
どんな場所かというと、オランダにあるベルギーの飛び地なのです。
場所はベルギーとオランダの国境近くのオランダ側。
オランダのバールレ・ナッサウという街の中に、ベルギーのバールレ・ヘルトフという街があります。
さらに、バールレ・ヘルトフの中にまたオランダの飛び地があったりと、もうよく分からない状況になっています。

歩いているだけで両国を行ったり来たりできるとっても面白い街なので、観光地としても人気があります。
国境線が至るところにあって、「あ、オランダに入った!」、「今度はベルギーだ」なんて言いながらお散歩したり出来ちゃいます。

 

↑左足はベルギー、右足はオランダ!

 

なんと店の中にまで国境線があるところも。
珍しくてじーっと見てたらお店の人が中においでと言って色々話してくれました。
どっちに納税するんだろうと気になってお店の人に聞いてみたところ、「納税はどっちにしてもいい」とのことでした。
ここのお店のオーナーは3人いるそうで、2人がオランダを選び、1人がベルギーを選んでいるそうです。
後で調べたところ、正面玄関がある方に属するそうなのですが、このお店の場合は入り口がベルギー側とオランダ側両方にあったり、オーナーが複数いたりで特殊ケースだったのかもしれません。

 

この場所ではないですが、最近ベルギーとオランダが飛び地を是正するため領土を交換したというニュースを見ました。

事件が起きたときなどに、警察が到達しにくいとかで、効率化に繋がるそうです。
でもバーレル・ナッサウの場合は住民たちもこの状況を楽しんでいるそうなのでこの状況はしばらく続きそうです。

 

さて、では本題の醸造所ですが、訪問出来るのはショップとカフェスペースで、醸造所は少し離れたところにあるようでした。
今度の新装オープンのときに醸造設備を見ながら飲めるようになるみたいで、とっても楽しみです。

私が行ったのは土曜日の午後でしたが、お客さんはゼロ。
しかも急に停電したとかで、暗くて寒ーい中ビールを選びました。
でもお店のおじさんが歓待してくれて、いろんなビールの説明をしてくれたり、受賞のトロフィーを見せてくれたり、高価なビールを2杯も試飲させてくれました。
嬉しい限りです。しばらくすると近所の常連客がぼちぼち来始めてビールを飲んでいましたが、近所にこんなに面白い醸造所があるなんて羨ましいですね。

 

↑店の前にて

 

店内の雰囲気:停電復旧後

 

そしてこちらが私が買ったビール。

 

残念ながら売り切れのものも少しありましたが、それを除いてほぼ全種類購入しました!
停電のためレジが使えずおじさんは計算が大変そうでした(笑)

IPA、ポーター、スタウト、バーレワイン、セゾン、ランビック…などなど、色んなジャンルのビールを造っています。
アルコール度数も3.5%の低アルコールのものから10%超えと様々。
ビールへの探求心が凄まじいです。
ビールの名前は全てフランス語です。

オランダのベルギー領で、ベルギー人がベルギービールを造り、さらにそのベルギー人はワロンまたはブリュッセルの人なんでしょう。
ネーミングもとても面白いものばかりです。

ビールの種類はざっとこんなところ↓

  • Sans Pardon :Imperial Stout
  • Memoire I :Old Ale
  • L’Ensemble Barley Wine
  • L’Enfant Terrible :Sour/Wild Ale
  • Noblesse :Belgian Ale
  • La Renaissance :India Pale Ale (IPA)
  • Bien-Sûr :Sour/Wild Ale
  • Bravoure: Smoked
  • Belle-Fleur IPA India Pale Ale (IPA)
  • Charbon :Whisky Barrel Aged Sweet Stout
  • Crime Passionnel :India Pale Ale (IPA) ⇒2014 Zythos来場者投票にて優勝!
  • Beau-Monde :Saison
  • Embrasse :Oak Aged Blended Belgian Strong Ale ⇒2011 Zythos来場者投票にて優勝!
  • Extase :Imperial IPA ⇒2013 Zythos来場者投票にて優勝!
  • La Frontière :American Pale Ale

 

ビールのブログを書いていると、どうしてもビールが飲みたくなってしまう私。
これを書いている今は上記のBeau-Mondeを飲んでいます。
フランス語で美しい世界という意味。
ドライホッピング製法なので、ホップの香りが清々しく、ビターオレンジの味も添加されていて、まさに美しい世界!

どのビールもとっても個性的なので一つ一つ説明していきたいところですが、どんどんマニアックになっていくので今日はこのあたりで自制しておきます(笑)

新装オープンは1月21日とのこと。早く行きたいなぁ~。

 

 

鍵谷記

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