コレクション: ドリー フォンティネン醸造所

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ドリー フォンティネン醸造所について

三つの泉

ドリー・フォンティネンとはオランダ語で「三つの泉」を意味する。ランビック作りに必要な自然酵母が多く住みつき、多くのランビック醸造所が軒を連ねるブリュッセルの南西ペヨッテンランドのベルセルの町にて操業している。オード・ベルセルというブレンダーもあるランビックの町だ。ベルセル城も大変美しい。

1953年に創業した父から息子兄弟が経営を引き継いで経営しており、兄のアルマン氏がランビックの醸造を弟のギド氏が醸造所直営のレストランを担当している。直営のレストランではアルマン氏の作る様々なランビックのブレンドに加えてそれらを使ったビール料理を楽しむことができる。

ランビックのブレンダーから 1998年

訪問記

ドリー・フォンティネンは「3つの泉」という意味で、ランビックのブレンダー兼メーカーだ。1953年にランビックのブレンダーとして設立された。
60年代には併設のレストランを開店し、99年にはオリジナルのランビックの醸造をスタート。
時代の流れにより巨大ビールメーカーに淘汰されていくランビックメーカーが多いなかで、このランビック醸造開始はベルギーでは80年ぶりの醸造所設立となったそう。原点回帰というか、こういう古き良きものを見直す流れは今後も続いて欲しいと思う。

ちなみにブレンダーとしてのドリー・フォンティネンは、ブーン醸造所、リンデマンス醸造所、ジラルダン醸造所という3つの名門醸造所から原酒を購入しそれをブレンド、瓶詰め後、10ヵ月間瓶内熟成させているそう。オードグーズ、オードクリーク、ランビック、ファロなどを造っている。

さて、見学についてですが、「要予約」とホームページに記載があったため事前連絡するも返信なし…。
近くのオード・ベルセル醸造所は予約不要で隔週の土曜日の12時半から英語ツアーを開催していたので、そのあとに突撃してみることに。醸造所の手前には小さなショップがあり、裏手にはレストランが。レストランでは一般流通していないランビックを飲むことが出来るそう。

ショップには誰もおらず、醸造所の前で若いお兄さんが休憩していたので、声を掛けてみることに。すると、ちょっとだけだったらいいよと醸造所の中に入れてくれた。所要時間は5分程度でざっと英語で各設備の説明をしてくれ、樽出しの11カ月の若いランビックの試飲(度数4%)も無料でさせてくれた。匂いをかぐとかなりの硫黄臭が…!温泉街のゆでたまごのような匂いだけれど、やっぱり癖になる。

醸造所自体はこぢんまりとしているが、今まで見たランビックの醸造所と異なり近代的な設備が入っていた。調べてみると2009年に貸与されていた醸造設備の返却を余議なくされ、醸造を一時断念する事態に陥っていたよう。看板に2013年に新しい醸造所オープンと書いてあったので、一時中断の後、この時に新規設備を導入したみたいだ。ランビックの伝統的な型にとらわれない造り方をしているようで、醸造所にはホップのペレット(ホップを粉砕して固めたもの)が置いてあった。通常、ランビックには1~3年ほど乾燥させた古いホップの花をそのまま使うと本で読んでいたので珍しいなぁと思ったのだけど、残念ながら、非ペレットのランビックとこのランビックを同時に飲み比べたこともないし、そもそもまだ勉強不足なのでこれがどう味に影響しているのかは不明なところ…。

私達が醸造所から出てきたら、先ほどオード・ベルセル醸造所で一緒だった人たちがやってきた。皆さんやはりはしごする模様。彼らもここはアポなしだったようだが、お兄さんに簡単なツアーをやってもらっていた。さすが小さい醸造所なだけあってかなり融通が効く。

見学の後はいくつかビールを購入し裏手のレストランへ。ここのビールを使った料理を楽しめると聞き、いそいそと注文したのだが、料理のオーダーは15時までとのこと。。。オーダーしたのは15時8分。入店時に言ってくれたら急いでオーダーしたのに…と非常に残念だった。火を使わないメニューだったらOKとのことだったので、チーズのサンドイッチをオーダー。薄切りの酸っぱいドイツパンの上にここのビールで作ったチーズが乗っているだけの簡単なものだった。美味しかったけど、温かい料理を食べたかったのでやはり心残り…皆さんもしここに行くことがあったら15時までにオーダーすることをお忘れなく…

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